神奈川県横浜市の保育園では現在も汚染土が園児の目と鼻の先にある可能性があることが分かりました。
2011年3月の福島第一原発事故の発生以後、300キロ近く離れた横浜市でも基準値よりも放射線量が高い土壌が見つかり、横浜市はその除去にあたりました。
しかしながら、その一部は専用の施設に移送されることもなく、現在も保育園の敷地内で保管されています。
横浜市は地表50センチメートルの地点で1時間当たり0.23マイクロシーベルト、地表1センチメートルの地点で
1時間あたり0.59マイクロシーベルトと基準を設け、この基準に満たない土壌に関しては園庭に戻すなどして埋設処理をして対策をしています。
この基準は、特に健康被害を及ぼすまでは満たないとされていますが、一般的に健康診断で行われている胸部X線検査の
被ばく量(0.30マイクロシーベルト)と比べると、素直に受け入れられない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
6月1日にリリースされたAERAの記事には、今年横浜市の園児で2人の白血病患者が発生したことに関して、再びその因果関係に一石を投じています。
直接的な因果関係は認められないとした上ではありますが、この埋没処理に関して説明がない園が多く、園児の保護者がその事実に
気付いていないケースがあるとされています。
園見学に行った際に、「汚染の疑いのある土壌に関してどのように管理しているか」という質問をしてみると、普段目の行き届かない範囲や事柄に関して、管理が行き届いているかどうかなどの一つの良い判断材料になるかもしれません。